先生ブログ


松坂大輔とダルビッシュ有

2012年02月11日 18:33
どうも、駿英ゼミナールの中山です。
題名なんですが、どちらが好き?と言われたら松坂なんですが、どちらの方が凄いか?といわれると迷います。
ダルビッシュの移籍が決まりましたね。しかしダルビッシュは以前はメジャー移籍をあれほど否定していたのにも関わらず、何故FAを待たずにポスティングシステムを使ってまでメジャーにいくことになったのか?
考えられることについて勝手に書いてみたいと思います。
ダルビッシュ自身は「日本ではモチベーションを保つのが難しくなってきた」と言っていますね。
更に「冗談であっても僕と対戦したくないと公言しているバッターとはフェアな勝負が出来ない」、とも言っています。
ここで一つのキーワードが浮かんできます 「環境」 です。
一人の人間の性格や特徴を形作る要素は様々あるとは思いますが、私は特に「環境」 これは相当大きく人間の人格形成に影響を及ぼすと考えています。特に価値観や、立ち居振る舞いや、物事への優先順位のつけ方。
こういった理性的な判断が及ぶ範囲においての人間の特徴に関しては、もうほぼ「環境」のみ、つまり後天的な要素によってのみ決まってくると、そう考えています。
そしてダルビッシュ選手はもちろんですが、松坂大輔選手に関しても、投手としての自分のポテンシャルを1番に伸ばせる場所、「環境」、というものに関しては、恐らくはかなりの優先順位をおいて、行動しているはずだと思います。でなければ、あれだけの成績を長いスパンで残すことは難しいのではないでしょうか。
ダルビッシュ選手が以前(メジャー移籍を否定していたころ)言っていた言葉を思い出します。
「日本にいたって痺れるような勝負はいくらでもできる」
これが出来なくなってしまった今、彼に残された選択肢は「メジャー移籍」しか無かったのでしょう。
日本にいた方がはっきり言って楽なはずです。環境を変えるにはエネルギーがいります。
それでも、環境を変えて、彼が求めるものとはなんなのか?
ダルビッシュの場合「挑戦」や「自分の可能性を試したい」などといった言葉が全くしっくりきません。
彼にとっては、夢のメジャー、ではないんです。
「この環境にいたら自分の成長は止まる。今後も成長していく為には、もうメジャーに行くしかない。」
こういった、究極的には一人称の世界での戦いが、彼には一番しっくりきます。夢でもなくチャレンジでもない。彼にしか見えない頂きだけを目指して行くためにはメジャーに行かざるを得ない。多くある選択肢の一つとしてしかメジャーリーグの価値はないわけです。凄まじい視点の高さですね。
この視点の高さが、彼の持つ圧倒的なパフォーマンスを支えているのだと思います。
最近やっているビートたけしと妻夫木聡のサッポロビールのCMをご覧になったことはありますか?
「才能とは?」と問いかける妻夫木聡に対して、たけしはこう答えていました
「どの仕事を自分は選べばいいのかが分かっている人が、才能ある人だと思うよ。」
これは「仕事」部分は「環境」にも置き換えられるのではないでしょうか。
そして環境を選ぶのは自分であり、選ぶための価値基準を高めていく方法の一つとして「学問」があるのだと思えませんか?
まずは今は受験です。(中学3年生、高校3年生)それ以外の学年の子達も、あっという間ですよ。高校受験も大学受験も。
ただ、受験の為だけに勉強するわけではないんです。大きく高い視野を持って、君たちが学生生活を送れるように、自分にとって良い選択を取れる価値基準を作るために勉強するんです。だから今後も楽しいときは楽しくですが、厳しくいくときは、厳しく行きますので、よろしく。
あと期末試験もそろそろ近いですね。中学1年生、2年生も 大きな視点も持ちつつ、目の前のことをこなしていきましょう。数学検定・英語検定・漢字検定の勉強も忘れないでください。
(題名に出た松坂大輔に関しては、全然書けませんでした。またいつか別の機会に。中島君、合格おめでとう。)
南浦和中学校、岸中学校、白幡中学校、大谷場中学校、内谷中学校