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先生ブログ

O君の成長 1/4 -現在のO君、中学1年生。-

緒方 大揮

2023年03月17日 23:54

1. 「自習してから帰ります。」

学年末試験から2週間ほど経ったある日のこと。

授業後、中学1年生のO君が、

「自習してから帰ります。あの席を使ってもいいですか。」と聞きに来た。

そして彼は、教室の角のいつもの席に座って、ワークとノートを広げて勉強を始めた。

ときどき様子を見に行くと、黙々と問題をノートに解いている。

スマホをいじったりぼーっとしたりすることはない。わからないところは、持ってきていた教科書をひらいて調べ、考えている。

 そうして約1時間後、「今日の自習は終わったんで、自習シートにサインしてください。」と言ってやってきた。O君から「自習シート(自習時間などの記録用紙)」を受け取る。過去の自習の記録に目をやると、彼は今週3回も来ているのであった。

「O君、よく頑張ってるなあ!最近すごいね。そういえば、試験が終わったら自習は週2回にしようかなと前は言っていたけれど、変更しなくていいのかい?」

「あ、先生、そうでしたね…でも僕は、3回のままで続けたいと思います。いいですか?」

「もちろん、O君自身がしたいと思うならOKだよ。それにしても、なんで3回のまま続けたいと思うの?」

「うーん… 塾ってゲームとか無いし、静かだし、すごく集中して勉強できるからいいんですよね。学年末テストの前にたくさん自習に来て、効率がいいなと思ったんです。」

 

2. デキる中学生(?)

 世の中には彼のように、誰に言われずとも自分で自習時間を作り、宿題を済ませ、勉強をコツコツ進める、いわゆる「デキる中学生」がいる。しかし、もとからこんな風に自主的に勉強しようといって実際にできる子は、ほんの一握りしかいない。

 私自身にしても今でこそ塾の先生だが、中学1年生当時、宿題は答えを写して済ませ、試験前日には半泣きで一夜漬けし、しかも試験後は全てを忘れてまた遊びほうけていたものだった。

 それに比べて本当にO君は立派である。

 では、O君は、もともとこうだったのか?

 NOである。

 驚くべきことに、ほんの2~3週間前までは、自習時間を増やすのをかなり嫌がっていた。O君は特別な「勉強の才能」のようなものを持った中学生ではない。彼は、「自習なんかめんどくさい!毎日5時間ゲームをしていたい!」という、ごくあたりまえの中学生であった。

 そんな彼が、どうして自ら、試験直前でもないのに毎週3回自習しに塾に来て頑張るようになったのか?彼にどのような変化があったのか?

 本ブログにて全4編にわたり、彼の成長の軌跡を追いたい。

《次回》O君の成長 2/4 - 自習は嫌だッ!-

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