先生ブログ
駿英中学受験② 私立中学 エピソード
2024年03月02日 20:56
以前、ブログで公立中受のことを紹介しましたが、こちらでは私立の中学受験についてご紹介いたします。
現在首都圏には300あまりの私立中学校があり、いわゆる「御三家」と呼ばれるような学校(男子なら開成・麻生・武蔵、女子なら桜蔭、女子学院、雙葉)はもちろんのこと、早稲田実業や慶應義塾中等部をはじめとする大学付属も人気が高まっています。
それぞれ独自の校風やカリキュラムを持っていますので、選択肢が多いからこそ、「その子にとって一番合っている学校」を選びやすくなっていますね。
一方で入学試験においては私立ならではの難しさがあります。
①私立中学受験の特徴
私立中受の特徴は「高校受験より多くの知識を必要とする」という点です。その分、勉強のために時間を犠牲にする必要があります。
前回のブログで扱った公立中受と比較すると、私立の場合の方が準備により多くの時間がかかります。しかも相当思考力を求められる問題も多いですから、小学校の通常のカリキュラムをこなすだけでは対応するのが難しいです。
②私立中受の大変さ
そんな私立中受ですから、子供への負担は決して小さくありません。
小学校高学年で高校受験以上の知識を吸収するために、年齢に対してキャパオーバーな勉強量を確保しなければならないからです。
特に算数の難易度は高くなっています。高校受験を控えている中学3年生でさえ解けないような問題が普通に出題されています。そのために、受験勉強の序盤で心を挫かれて挫折してしまうこともしばしばです。
このように私立中受は大変ですから、一般的には、ご家族も相当、協力しないといけないと言われています。いわゆる「二人三脚の受験」ですね。
が、その過程で家族関係がボロボロになってしまうことも珍しくありません。当塾にも少なからず家族関係に関するご相談が寄せられています。
一方で、駿英ゼミナールでは、この点に関して独自の考え方を持っています。
③駿英の「私立中受」とは?
家族関係にも大きな影響をおよぼす中学受験について、駿英ゼミナールでは「家族関係を犠牲にしてまで中学受験をする必要は無い」と考えています。
だから駿英では、良い家族関係を保ちながら、その子に合った進路に進むのをサポートし、本当に有意義な受験にすることを目指しています。
④駿英で考える私立中受のメリット
大変ではありますが、受験するメリットも大いにあります。
中でも最大の利点は、進度が早い分、公立高校よりも1年早くカリキュラムが完了するので、大学受験に圧倒的に有利であるということです。
ただしそのために、中学受験段階でしっかり知識をつけておかなければならない上に中学校進学後も早い進度で勉強をこなさなければならないので、勉強にかなりの時間を費やす必要があります。 それでは次の章で、実際のところはどうなのか、家庭円満を維持しつつ受験勉強を通じて成長し、充実した受験を迎えた生徒・A君のエピソードをご紹介いたします。
⑤私立中受をしたA君のこと
1_これで受験しても大丈夫?
A君が中学受験を検討し始めたのは、小学5年生の後半のことです。
しかし彼自身でも自覚していましたが、A君は決して勉強が得意というわけではありませんでした。そもそも勉強すること自体、あまり慣れていないので「どうやって勉強するのか」もよくわからず。小学校の授業でついて行けないこともしばしばで、ご家族は「受験はさせたいけれど、本当に大丈夫かな?」と心配されていました。
2_基礎から丁寧に
まずA君に取り組んでもらったのは、中受の教材の中でも基礎的なものです。小学校で取り組んでいた内容に近い内容もありますが、思考力をより必要とする問題も交えています。
国語はまず漢字を練習するところから始めました。最初こそ苦戦することもありましたが、毎週続けてテストし、練習の仕方を見直すことで満点を取ることも当たり前になってゆきました。
理科・社会については「自分で調べて答えを考える」ことから始めました。大人にとっては当たり前な、自分で情報を集めて考えることも、子供たちにとってはまだまだ練習が必要です。数ページ分の資料から解答に必要な情報を探し、問題をきちんと読みとって適切な答えを書くことをひたすら繰り返してゆきました。
算数は小学校でも一番苦労していた科目でしたが、初歩的な計算問題から地道にやり直して基礎的な力を磨いてゆきました。授業では「なぜそういう計算をするのか」を繰り返し尋ね、正しい答えがわかるまでじっくり時間をかけて考える経験を積みました。
3_頑張った夏休み
夏期講習では引き続き4教科の知識の学習と考える練習を続けました。徐々に「自分で調べること」「自分で考えること」に慣れ、特に理科や社会では知識を問われる問題に強くなってゆきました。
夏休みには勉強合宿がありました。中学受験する小6と共に、中学3年生・高校3年生も参加しています。合宿中はスマホも夕方の休み時間以外は禁止で、ほとんど一日中、勉強漬けで過ごします。それまでの人生で経験したことがないほど頑張るわけです。生徒たちは年齢こそ違うものの、互いに頑張っている姿を見て励まされるようで、どの子も見たことがないくらいに集中して取り組んでいました。
さて、件のA君ですが、彼もまた、難しい問題に一日中取り組んでいる中で徐々に高度な問題でも答えに近づけるようになってきました。さらに、受験に向けて頑張る他の小6や中学3年生たちと交流する中で「頑張るのは楽しい!」と気がつけたことが、単なる勉強以上に大きな成果でもありました。
4_「できる」が増えた!
ハードな夏を乗り越えて、いよいよ受験に向けて本格的に近づいてゆく時期になってきました。この頃の大きな変化に「国語の読解がとてもできるようになった」ことがあります。私立中受で扱われる国語は、問題ももちろん難しいですが本文自体がかなり高度なものです。A君ももちろん最初は「からっきし」だったわけですが、夏期講習を終えた頃に急速に正答率が上がってきました。夏までに地道に積み重ねてきた漢字や言葉の知識、読解の経験が彼の「もの」になったわけです。それに伴ってその他の科目の記述問題も随分よく書けるようになってきました。
駿英では小6以上の生徒は毎週1回1時間以上の自習に来てもらっていますが、中受生である彼は毎日遅くまで残って自習していました。塾で自習をすることで先生の目が行き届きますから、勉強への取り組み方もまた様になっていました。もう何も言われなくとも、わからないことがあれば自分で辞書や資料を借り、ノートや教材を使って調べて考えて、立派に自学自習できるようになっていました。
ご家族も、A君は塾で自主的に勉強するので「頑張っているな!」と見守り続けることができ、A君が帰宅した後に温かく迎えてくれていました。
そうして迎えた受験では、見事に合格を勝ち取ることができました。
⑥まとめ
私立中受は先に述べたように、とてもハードです。犠牲にするものが大きいからこそ、駿英ゼミナールでは、それぞれの生徒・ご家庭の状況に合った方法で、家庭円満も大切にしつつ、「良い受験だった!」と心から思っていただけるような有意義な受験になるよう、柔軟にサポートしてまいります。
また、私立中受は子供の負担が大きいため、公立の場合とは異なり、必ずひとつは合格しないと子供自身のプライドを大きく傷つけてしまうものでもあります。だからこそ、駿英では絶対に合格させることをお約束いたします。
そこでこれまでには、他の塾でどうしても辛かったので駿英にうつってきた子や、他塾に通いながら補助的に駿英にも通っていた子がいました。最終的に目指しているのはその子にとって・ご家庭にとって幸せな受験ですので、まだ今は本格的に受験するかわからないというところからでもお気軽にご相談いただけたらと思います。